ゴルドベルグ変奏曲には有名な逸話がある。
不眠症に悩まされていたカイザーリンク伯爵が眠れぬ夜に気分が晴れるような曲をお抱えチェンバリストのゴルドベルグのために書いて欲しいと申し出たのがこの曲が誕生するきっかけとなった。
が最近の研究では不可解な点が多いとされてる。まあアリアはともかく一曲目の変奏曲では眠れない気もする。。
30もの変奏曲がある訳だが、数字にこだわったバッハらしく全て3に支配されている。
3といえばキリスト教でいうところの三位一体を表している。
30の変奏曲は3つのグループに分けることができる。
1のグループ(1.4.7…)は組曲やソナタの楽章として用いられた形式による変奏、
2のグループ(2.5..8…)は二段鍵盤のチェンバロならではのテクニックが要求される。(以前チェンバロの演奏でこの曲を聴きに行った際、右手と左手が交差したりしてあっらー大変な事をやっていると思いました。これも生の演奏の醍醐味ですね。)
3のグループ(3.6.9…)はカノン即ち1つのテーマを追っかけっこして出来ているのだがこれが3変奏曲では同じ音程1度のカノンから始まり、6変奏曲では2度、9変奏曲では3度のカノンという様に順に音程の差が広がっていく。
ちゃんと3の倍数になっている。。
もうこれだけでバッハ先生凄すぎてついて行けないという感じ。
Violinist 蓑田真理 Official Web Site
バイオリニスト蓑田真理 Mari Minoda : 古典音楽から、新作初演までバロックバイオリンとモダンバイオリンを演奏する他ソロ、室内楽、オーケストラ等で幅広く活動中。国内外を行ったり来たり、ジャンルも行ったり来たり。2019年〜London →→2024年日本に完全帰国。主に東京、関西で活動中。 お問い合わせ MAIL:minoda.violin@gmail.com
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